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         どこでも野菜作り

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季節に関係なく、年中ありとあらゆる野菜が手に入る時代に
なりました。
八百屋さんやスーパーの店先を覗くと、いろんな野菜が
並んでいて季節の感覚がなくなってしまいそうです。
その一方、自分の庭やプランターで野菜作りをする人たちも
増える一方ですね。

日本人は、元来農耕民族だといわれていますが、
その血が野菜作りに駆り立てるのでしょうか。
自分で作った新鮮な野菜の美味しさは格別なものですね。

このページでは、さまざまな野菜作りの方法をご紹介してゆきたいと思います。


「冬の花物語」でも触れたように、野菜作りこそシーズン前のプランニングが大切になります。
これなくしては語れないといってもよいでしょう。

不要になったノートでも使って、1年間の野菜作り計画を念入りに練り上げます。
図に書いたり、表を作ったり、何度も書き直していると、
楽しくて時間のたつのを忘れてしまいます。

今年はどんな野菜をどの場所でいつ頃から苗を植えて・・・。
それぞれの肥料はどんなものをどれくらい必要とするか。
などなど、庭や畑だけでなくプランターなどで野菜作りをする場合も同じです。


年間の野菜作り計画に関係してきますので、連作障害について触れてみましょう。
毎年同じ畑で同じ野菜作りをしていると年々できが悪くなって、
ついには全く収穫できなくなります。これが連作障害です。
野菜作りにとってはにっくき宿命の敵です。

特に、ナス科(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど)や、
マメ科(エダマメ、インゲン、エンドウ、ソラマメなど)の野菜作りに障害が出やすく、
これらの野菜は、前年の場所で同じ科の野菜作りをすることはできません。
プランターで野菜作りをする場合も同様です。

ただし、最近は素人の野菜作りファンのために、接ぎ木苗が売られるようになりました。
この接ぎ木苗ですと、連作に関係なくできるので、土地をあまり持たない
素人の野菜作りにはたいへん便利です。


畑や庭を使った野菜作りはさておいて、ここではそれ以外の身近な道具を
使ってできる「どこでも野菜作り」を提案したいと思います。


 
楽しい野菜作り  健康的な野菜作り  新鮮な野菜作り  無農薬野菜作り  土まみれの野菜作り






◎プランター

まず第一にあげられるのはプランターです。
プランターもさまざまなものが市販されています。
野菜作り専用に作られた、深みがあって大きめのものもあります。
最近は、百円ショップでも、野菜作りで充分使い物になるような大きめな鉢を見かけます。

不要になったプラスチックの漬け物タルも結構野菜作りに使われているようです。
深みがあるので、ダイコンやにんじんなどの野菜作りに威力を発揮します。

わざわざホームセンターで木材を調達してきて、大きめの野菜作り用プランターを
こしらえる人もいます。
作り方や大きさなどはさまざまですが、中に入れる土も、大変な量になりそうです。
でもこれなら、どんな野菜作りもできそうですね。


◎トロ箱

プラスチックのプランターに代わる野菜作り容器のエースは、発泡スチロール製の
トロ箱でしょう。

魚や野菜、果物などを入れるもので、魚屋、八百屋、スーパーの店先に
山積みしてあります。
どこの店でも、業者に頼んで回収してもらったり処置に困っていたりするので、
お願いすると喜んで分けてくれます。

このトロ箱が野菜作りにはもってこいなんです。
なぜかといいますと、発泡スチロール自体は通気性はありませんが、
なんといっても、保温性が抜群で意外なことに水分調節の達人でもあるのです。


         
シラネアオイ



野菜作りから話は変わりますが、人気のある山野草にシラネアオイがあります。
シラネアオイは山野草の女王もいうべき存在ですが、夏場に暑くなるところでは、
栽培が大変難しく、涼しいところでも結構難しい山野草です。

そのシラネアオイを発泡スチロールのトロ箱で作り込んでゆくと、
意外に順調に生育して株も年々大きくなってくれるんです。

気の利いた形に成型した発泡スチロール製の植木鉢を作ってくれるメーカーが
現れないものでしょうか。
そうなれば気むずかしい山野草も無事に育てることができると思うのですが。

トロ箱はもちろん底に穴を空けて使用しますが、
水はけを考えて3〜5p角くらいの穴をいくつか開けてやるとよいでしょう。
トロ箱の野菜作りは野菜たちもご機嫌です。


◎ビニール袋

次に手軽に使えるものに、肥料袋や用土の入っていた袋があります。
袋の下の両角を5〜7pくらい切り取ります。
切り取った穴には、園芸用の鉢底アミや網戸の要らなくなったアミを切って当てておきます。
袋を立てて用土を入れれば完成です。
お金もかからず作り方も簡単な袋栽培です。

こちらも、高さが充分にありますので、ダイコンやニンジン作りはいうに及ばず、
ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、ジャガイモと何でもござれです。
この袋を林立させて野菜作りに励んでいる家庭を見たことがあります。
この袋栽培は、長期間野ざらしになりますので、厚手の袋の方が安心です。


◎手提げカゴ

スーパーなどの手提げの付いた買い物かごも野菜作りに使えます。
カゴの内側に網戸のアミやタマネギ袋のようなナイロン製のアミを
スッポリと入れて、用土がこぼれないようにすればできあがりです。
この場合は、手提げの取っ手が付いていますので、容易に移動
することも可能です。
(かといって、早速スーパーから失敬してこようなんて考えては
いけません!)

他にも、竹カゴ、プラスチック製のカゴ、など、いろいろカゴが野菜作りに
代用できますので、いろんな身近にあるもので試してください。


◎水耕栽培

皆さんは水耕栽培で巨大なトマトの木?にトマトが何百個と鈴成りに
ぶら下がっているのをテレビや雑誌でご覧になったことがないでしょうか。
土を全く使わずに水だけで栽培するのです。

植物が生育するには、水、養分、空気がありさえすれば、
あとは体を支えてさえやればよいことになります。

一見作り方が難しいと思うかもしれませんが、
理屈は簡単ですから、生育の条件を満たしてさえやれば
トロ箱を使った水耕栽培は自宅でも簡単に楽しめることができます。

まず、発泡スチロール製のトロ箱を用意します。底には穴は空けません。
フタは真ん中を丸くくりぬきます。

野菜の苗の茎をスポンジでくるんでフタの穴にはめ込みます。
中に入れる水は、苗の根が浸る程度にしておきます。

フタには、もう一つ5oくらいの穴を開けて、熱帯魚などに使うエアポンプの
管を通し、エアポンプの本体をフタの上にガムテープで固定します。
これで水耕栽培の野菜作りは準備がOKです。

あとは時々フタを開けて水の量を確認し、減っていたら足してやります。
肥料は液肥を使いますが、1週間に1回くらいの割合で、
1千倍になるように計量して水に混ぜてやります。

ただし、そのままにしておくと根が肥料焼けして傷んでしまいます。
液肥を施してから、2、3時間たったら水を全部捨てて新しい水に入れ替えます。
また、とくに夏場は水温が上がりすぎないように注意しなければなりません。

こうして作った野菜は、土で作るものに比べて成長が早く、実付きもよくなるようです。
これから素人の野菜作りファンにも、少しブームになりそうな気がしているのですが・・・。
簡単に実行できますので、是非一度チャレンジしてみることをおすすめします。



今まで紹介した野菜作りのやり方はほんの一例ですが、
庭や畑がなくても、工夫一つでどこでも野菜作りをすることは可能です。
野菜作りには普通の園芸植物の栽培とはひと味違ったおもしろさがあります。
まだ野菜作りをしたことがない方は一度思い切って始めてみませんか。


この他にも、「キッチンで健康発芽食作り」では、
身近な道具を使った面白い野菜作りをご紹介しています。









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