
ガーデニングと山歩きで生き生き人生HOME >> サイトマップ>> ガーデニングコツのコツ>> 挿し木のコツ
◆挿し木で植物を手軽に増やす
植物の一部分を「挿し穂」として切り取り、土に挿して根を出させて生長させる「挿し木」は、
手軽な繁殖方法です。
落葉樹や広葉樹の小枝を土に挿す「枝挿し」、ベゴニアやセントポーリアなどの葉を発根させる「葉挿し」、
多くの草花の頂芽(枝の一番先にできる芽)や、脇芽を挿し穂とする「挿し芽」など、
植物のどの部分を挿し穂にするかによって呼び方が変わってきます。
いずれにしても、挿し木は、親木と同じ株を同じ時期に得られる便利な繁殖法です。
もちろんなかには、挿し木ができない植物もありますので、事前に確認しておくことが大切です。
◆草花の「挿し芽」のコツ
株分けよりも簡単に、しかも大量に増やすことができる「挿し芽」を成功させるためには、
勢いのある元気な芽を選ぶことが大事です。
さらに、健康な葉が、2〜3枚と新芽がついていることが必要条件になります。
めぼしい芽が見つかったら、よく切れる清潔なナイフで5〜15cmくらいに切り、
土に挿す部分の葉を取り除いて、20〜30分水あげをしてから、土に植えるようにします。
つぼみや花などは、すべて切り落としておくようにします。
◆樹木の「挿し木」のコツ
樹木の挿し木は、常緑樹と落葉樹では、ポイントが変わってきます。
常緑樹の場合は、新しい枝の先端を、15cmくらいの長さに切って挿し穂とします。
枝についている葉は2〜3枚にして、葉が大きいときは、葉の半分くらいを切り落として、
水分の蒸散を防いでやるようにします。
落葉樹の場合は、枝の先端ではなく、中央部分を、同じく15cmくらいに切って挿し穂とします。
◆挿し木の切り口は大きく切る
挿し穂は切り口から水分を吸収するので、切り口の面積をできるだけ大きくするのがポイントになります。
細胞が潰れてしまうと、吸水力が弱ってしまい、活着がうまくいかなくなりますので、
よく切れるナイフを使って、切り口の表面をなめらかに切り取るようにします。
つまり、切り口を斜めやくさび形にして、できるだけ切断面を大きくするように工夫します。
◆根が張るまで直射日光は避ける
挿し木で株を増やそうというのでしたら、その枝がしっかり根を張るまで、注意して管理しなければなりません。
挿し穂を乾燥させないように、水やりに気を配らなければなりません。
直射日光に当ててしまうと、吸水と蒸散のバランスが崩れて発根しないので、日陰に置くか、
ヨシズや遮光ネットで日よけをしておくようにするとよいでしょう。
◆ビニールで覆うときは熱気や湿気に注意
挿し木をしたときに、一番危険なのは、雨や風によって、挿し穂が動いてうまく根付かないことです。
戸外では、ビニールで覆うことが大切です。
しかし、ビニールをかけると、熱気や湿気をこもらせがちになります。
高温多湿が生育の条件である植物以外は、ビニールハウスのなかを開けて、風通しをよくしたり、
鉢をビニールで覆ったときは、空気穴を作っておくのを忘れないようにしなければなりません。
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