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            キッチンで健康発芽食(スプラウト)作り

                                                                   健康発芽食

健康に対する関心が高まっています。 皆さんは、「発芽玄米」というのを聞いたことがあると思います。

数年前からブームになって、健康に大変よさそうだと注目を集めました。
玄米に限らず、いろいろな種子が発芽した発芽食(スプラウト)には、
大変多量に栄養が含まれていて健康によいことが分かってきました。


発芽食は英語でスプラウトといい、芽物野菜などともいいます。
最近では本屋さんの実用書コーナーで、「スプラウト云々」、「健康発芽食云々」
という表題の付いた本を必ず見かけるようになりました。

スーパーの店頭でも、「発芽食」などという言葉がない昔からモヤシやカイワレダイコンなどの
発芽食(スプラウト)が売られていました。
現在では、ブロッコリー、マスタード、クレス、豆苗など、たくさんの健康発芽食を
手軽に購入することができるようになりました。

しかし、これらの健康発芽食は、家庭のキッチンでも簡単に作ることができるのです。
是非、皆さんにも健康発芽食作りにチャレンジしてみていただきたいと思います。

ここからは健康発芽食作りについてのお話です。


植物の種子は、次の生命を誕生させるためのエネルギーを秘めています。
発芽して新芽になったときに、成長力のピークを迎えます。
発芽時の新芽は、成長した状態(通常食べている野菜)に比べ、
はるかに多くのビタミンやミネラルを含んでいます。

発芽食は種子のパワーが詰まった栄養の宝庫、健康の源ということができます。
それを収穫して即食卓で食べるという健康満点な新鮮美味な食事なのです。


私たちが通常健康によいと思って食べている野菜は、農家で収穫されてから
かなりの時間を経て我々の食卓に並ぶことになります。

野菜は収穫直後から健康によいビタミンが減少し始めます。
レタスは摘み取ってから30分でビタミンが25%減少し、
店頭に並んでいるホウレンソウは、一般的に80%も
減少している、という研究報告があるくらいです。

健康にとっては大いに疑問に思われてしまいます。

これに比べて、健康発芽食は食べる直前まで生きています。
特に自分で栽培したものなら、収穫してから数分と
たたないうちに口にすることができます。

鮮度は抜群で、しかも健康によい発芽時の豊富な
ビタミンやミネラルを効率よくとることができるのです。

発芽食は根も茎も葉も全部食べられる健康的な「まるごと野菜」です。
栄養分を余すことなく、体に取り入れて健康作りができるのです。


発芽食には、健康によいだけではなく、食べ過ぎを防ぐダイエット効果もあります。
人間は栄養不足になると、体がもっと食べるように信号を出して調節をします。
健康発芽食で栄養不足を解消すると、量的にはそれほど食べなくても、体が満たされ、
いつの間にか体重が減って健康体になってゆくのです。

健康発芽食には食物繊維、ミネラル、ビタミンは含まれていますが、
種子のなかのエネルギーの大半が生育のために消費されてしまいます。
このため、健康発芽食は低カロリー食品でもあるのです。

まさに、発芽食は健康体を作る生きたサプリメントともいうべき理想的な食べ物です。


それに加えて、一部の発芽食には「がん」の予防効果が確認されており、
健康に興味のある人たちには、ますます注目される存在になっています。。

また、畑や土がなくても、健康発芽食は簡単に栽培できるという利点があります。
自分で健康発芽食を栽培すれば、農薬を使わずに済み、安全に作ることができます。

健康発芽食の栽培に必要なものは、空気と水だけです。
健康発芽食作りには光も特に必要ありません。

あとは、簡単な容器があれば、キッチンの片隅などで、
いつでも思いついたときに健康発芽食の栽培を始めることができます。

健康発芽食作りに使う種子は必ず新しいものを選ぶことがおすすめです。
古い種子だと発芽しないことがあります。

最近では、園芸店やホームセンターのコーナーでも、
健康発芽食専用の種子が、何種類かは入手できるようになりましたが、
リンクコーナーで種を扱っている業者も掲載してありますので、参考にしてください。


豆類は発芽食専用のものが手に入りにくいので、スーパーで売られているものも
試してみてください。
中には、薬品処理をしてあるものがあって、全く発芽しないものもあります。
でも、豆類には健康によい栄養素がたくさん詰まっていますので、
諦めずにチャレンジしてください。

種子は古くなると発芽率が低下しますので、
入手した種はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。
残ったときは冷蔵庫の野菜室で保管するようにしてください。

健康発芽食に利用できるものを上げておきます。
◆野菜類・・・ブロッコリー、アルファルファ、ラディッシュ、マスタード、クレス、
        レッドキャベツ、ヒマワリ、フェヌグリーク(コロハ)
◆穀物類・・・玄米、黒米、大麦、小麦、ライ麦、ワイルドライス、キヌア、ソバ
◆豆 類・・・ダイズ、アズキ、黒豆、緑豆、ピーナッツ、エンドウ、ヒヨコ豆、レンズ豆



       ダイズ                    アルファルファ                         ソ  バ

主なものをあげてもこんなにあります。
他にも、皆さんのアイデアでいろんな種子の健康発芽食作りに挑戦してみるのも
おもしろそうですね。






栽培用容器について考えてみましょう。

まず第一は、市販されている専用のプラスチック製の栽培器です。
段重ねができる便利なものがあり、スペースをとらず水の管理も楽です。
その他にも、何種類か販売されていますので、探してみてください。


身近にあるプラスチックの容器やザルも充分使えます。
底が広めで背の低いザルは、シートを敷いたり
キッチンペーパーを敷いて使います。

ただし、竹製のザルは、カビが発生しやすいので、
避けた方が無難です。

百円ショップに行くと、段重ねができるプラスチックケースや、
ほんの少し手を加えるだけで立派な発芽食専用器とも
間違えるようなものがたくさんあり、費用も格安で経済的に
済ますことができます。

自宅に健康発芽食作りの適当な容器がないときは
迷わず百円ショップに飛んで行きましょう。


イチゴや豆腐などのパック容器の空いたものでももちろん使えます。
この場合は、少し深みのあるものの方がしっかりしてよいでしょう。
野菜類の健康発芽食作りには最適です。

お総菜などが入っていた発泡のトレーも大丈夫ですし、ペットボトルも底の方を切って
使うことができます。(上の写真でソバの容器)


ジャムやインスタントコーヒーの広口の空きビンも豆類などに使えます。

いろんなコップやカップ、それに気の利いた容器や変わった容器を使って栽培すれば、
テーブルの上や窓際などに置いて、健康発芽食がお洒落な観賞用アクセサリーとしても
すてきな空間を演出します。
だれも健康発芽食を栽培しているとは気がつかないでしょう。


健康発芽食を作るときに、小さめの種子はこれらの容器に薄目のスポンジか
キッチンペーパーを敷いて、水分を含ませてから種をまきます。

種子は発芽しやすくするために、使う前に一晩水につけておきます。
その後、種子を茶こしに入れて流水でよく洗います。
水気を切って栽培容器の上に並べます。

その際、できるだけ種には直接手で触れないようにします。
種に直接手で触れると、雑菌が付いてカビやすいので、
スプーンを使って作業するようにしてください。

朝晩2回、霧吹きで水分を与えます。
発芽して高さが4、5pになったらもう収穫です。
健康発芽食として食卓にどうぞ。

玄米、麦、豆類など、粒の大きい種子の場合は、
ザルを使うと簡単です。

種子は一晩水につけてからざるに入れて水を切り、乾燥を防ぐために、
スーパーの買い物袋などにスッポリと入れて保管します。
ザルごと水洗いして、再び袋をかぶせます。

数日して発芽したら健康発芽食のできあがりです。
穀類や豆類の健康発芽食は少し多めに作っておき、必要量に分けて
冷凍しておくと便利です。


豆類などの発芽直後すぐに利用するものは、光に当てる必要がないので、
袋を使っても発芽させることができます。
ひも付きの袋に入れて、水道の蛇口にかけておけば、水やりを忘れることもありません。


洗濯ネットやナイロン製のタマネギ袋を利用する場合は、
スーパーの買い物袋などにスッポリ入れてぶら下げておきます。
一晩水につけた種子を袋に入れ、1日2回袋ごとザブザブと洗ってつるしておくだけです。
数日して発芽したら健康発芽食のできあがりです。


豆類の健康発芽食は広口のビンを使って作ることもできます。
ビンに種子と水を入れて一晩浸水させます。
水を捨てて、ビンの口にガーゼかネットをかぶせ、輪ゴムで止めて
よく水を切っておきます。

1日3回、ビンに水を入れて振り洗いしてよく水を切ります。
数日して発芽したら健康発芽食として料理に使えます。


どうです、簡単だと思いませんか。
健康発芽食作りはお金も手間もかかりませんし、場所も取りません。
こんなに簡単に栄養満点で健康によい発芽食が自宅で簡単に作れるんです。
作ってみない手はないですね。



  【スーパースプラウト(超健康発芽食)】

        ブロッコリー
発芽3日目のブロッコリースプラウト(発芽食)は、くせがなく
あっさりとした味わいで、各種ビタミンやがん予防に効果的な
抗酸化物質であるスルフォラファンが豊富に含まれています。

スルフォラファンの含有量は、普通のブロッコリースプラウト(発芽食)
の2.5倍、成熟ブロッコリーと比較すると、およそ20倍にもなることが
わかっています。

このため、発芽3日目のブロッコリースプラウト(発芽食)を
特別に「スーパースプラウト(超健康発芽食)」と呼んでいます。

「スーパースプラウト(超健康発芽食)」は、家庭でも簡単に作れます。
冷蔵庫で保管しておけば、食べるまでに時間が経過しても、
スルフォラファンの量は低下しないことが分かっています。

がん予防を期待するなら、スーパースプラウト(超健康発芽食)を1週間に50g、
普通のブロッコリースプラウトなら120gが必要になります。

スルフォラファンの効果は、体内で3日間持続するといわれるので、
週に2日以上食べるのががんを予防し健康を維持するには理想的です。

また、スルフォラファンは熱に強いので、サラダやサンドイッチだけではなく、
加熱料理にも使えますが、ビタミンは熱や水に弱いので、長時間の加熱は
避けた方がよいでしょう。


健康発芽食の摂り方としては、サラダやジュースにするのが一番簡単ですが、
煮物や揚げ物、混ぜご飯など、応用の広い食べ物ですので、いろんなレシピに活用して、
発芽食を健康作りに役立てることをおすすめします。


あなたの健康発芽食作りを今日から!









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