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        ハーブなガーデニングライフ

                                                                       ラベンダー畑夜景
ハーブ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
ハーブは今や日本のガーデニングライフには欠かせないものに
なりました。
ハーブガーデンも全国のあちこちで見かけるようになりました。
ハーブ好きな日本人には格好な憩いの場所になっています。


ハーブといっても実に多彩です。
ガーデニングファンは、無意識のうちにハーブを栽培しています。
自分のガーデニングのレパートリーにハーブを加えていることが
よくあると思います。

オオバコ、西洋タンポポ、ツワブキ、ショウガ、アシタバ、ミツバ、ドクダミ、カタクリ、リンドウ、クマザサ、
イタドリ、イカリソウ、シソ、ワイルドストロベリー、タデアイ、さて、これらは何だかおわかりでしょうか?
そう、これらも皆ハーブの仲間なんです。こう見えてもれっきとしたハーブたちです。


「ハーブ」とは、香りのある植物のことですからね。
ハーブには、世界では全部で500種類以上もあるそうです。
このうち、家庭で作られ利用するのに適したハーブの品種は30種くらいでしょう。

日本ではまだまだハーブの歴史は浅く、利用されることも少ないハーブですが、
最近は、積極的に利用するために、自分でハーブを栽培して育てる人も増えてきました。

庭のある家庭では、ハーブの栽培も自由にアレンジできます。
スペースが限られていて、コンテナや鉢でしか栽培できない場合でも、
ハーブは丈夫で充分栽培ができますので、ガーデニングファンは心配ご無用です。


ハーブ栽培のガーデニング用土としては、第一に水はけの良さを考えなくてはいけません。
腐葉土を多めに混ぜてやり、ふかふかになるくらいに土作りをします。
粘土質のような用土や砂地は、ハーブに限らず多くの植物が最も苦手とする用土です。




ハーブの多くは、南ヨーロッパや地中海沿岸が原産地です。
気候的には、カラッとしていて、日本の梅雨のような湿り気の多い時季はありません。
原産地と違い、日本でのハーブ栽培は開花期が梅雨の時期と重なったり、
梅雨明け直後になる場合が多く、ハーブ栽培には梅雨対策が重要となります。

梅雨前に込み合った枝をすいて風通しをよくしてやります。
また、ハーブの株元に陽が当たるように軽く剪定をしてやります。
梅雨を乗り越えて暑い夏に花を咲かせたハーブの株はとても疲れています。
花を楽しんだあとは、早めに切り戻しをして株を休め、若返りをはかります。
次々と花が咲くハーブは、咲いたものから順に刈り取って利用します。
種類によっては、切り戻しをすることで、秋にもう一度花を楽しめるハーブもあります。
ガーデニングファンにとって二度もハーブの花を楽しめるなんて最高の喜びです。


ハーブの中でも、ラベンダーやヒソップ、セージなどの低木類は、
毎年花をよく咲かせるために、若い元気な枝を常に確保する必要があります。
冬から早春にかけて、枯れた下葉を取り除き、各枝に2、3枚の元気な葉を残して、
これらの株元から思い切って切ってしまうのがコツです。

ハーブの病害虫予防では、まず第一に風通しのよい状態を保つことが大切です。
葉や花を利用するハーブですから、安全な方法が求められますね。
炭を作るときに出る木酢液を1千倍に薄めて、1週間に1回くらいの割合で、
花や葉の表裏と茎にスプレーしてやります。
ハーブに限らず、アブラムシや青虫類の予防に効果的ですよ。

農薬では、オルトランの粒剤をハーブの株元にまいて水やりをすると、
2週間くらい効き目があります。
しかし、オルトランの場合は、人間にも害を及ぼしますので、
ハーブを利用する2週間前までには、使用をやめておかなければなりません。

このぺージでは、家庭で簡単に作れるハーブを中心に、
ハーブの特徴や利用の仕方、それにハーブのとっておきのお話を加えてまとめてみました。
気楽に読んで、ハーブの魅力を身近に感じてください。







 
・・・シソ科の常緑小低木   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫  不信、沈黙、清潔

*ハーブの特徴*
ギリシャ・ローマ時代の人たちは、この紫色の香り草を風呂に入れて、入浴を楽しんだそうです。
その影響か、ラベンダーの語源は、ラテン語の「洗う」という言葉に由来しているそうです。

ラベンダーは、花、葉、茎の全草に心地よい芳香があるのが特徴です。
フランス、イギリス、オーストラリアなどでは、芳香のエッセンスを収穫するため、
広大なハーブ畑で大規模に栽培しています。
日本でも、北海道の富良野が有名ですね。

代表種は、花色が紫色のイングリッシュ・ラベンダーで、ラベンダー色という言葉もあるほどですが、
花の色が白やピンクのラベンダーもあります。

*ハーブの利用法*
2、3日天気が続いた日の午前中に、根元から10㎝くらいのところで
花穂を切り取ってよく乾燥させます。
乾燥させた花穂をリボンで束ねるとラベンダー・スティックのできあがりです。

サシェ(香り袋)も簡単に作れます。
枕元や棚の上に置いておけば、よい香りが部屋中に漂います。
タンスに入れておくと、衣服に芳香が移り、防虫効果もあります。

ラベンダーウオーターやエッセンシャルオイルを
浴槽に数滴垂らせば、すてきな入浴剤にもなります。

香りに含まれる成分には、精神を落ち着かせる作用があり、
疲労回復、ストレス解消、気分転換、不眠症などに効果を発揮します。


 
・・・シソ科の多年草   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫ 
美徳、もう一度愛して

*ハーブの特徴*
やはり、ギリシャ・ローマ時代には、人々は入浴剤として利用し、
爽やかで清涼感のある香りを楽しんでいたといいます。
ハッカキャンデー、ハッカ糖などの懐かしい味の薄荷もハーブの仲間です。
ミントの一種で、涼味の強い部類に入ります。

ミントの種類は多く、その中でも、スーッとした清涼感が魅力のペパーミントと、
それよりは涼味がややソフトなスペアミントがこのハーブの代表種です。

耐寒性がありますので、日本でも充分初心者の栽培できるハーブといえるでしょう。
地下茎が伸びて、プランターに植えていてもよく増えてくれます。


*ハーブの利用法*
葉をきざんで、デザートや料理のソースなどに利用します。
ハーブティーは、生葉で作るとフレッシュな香りが味わえます。

ミントの魅力は、なんといっても新鮮な色と香りです。
入浴剤として浴槽の入れると、爽やかな香気で疲れがとれます。

部屋にミントの浸出液の香りを拡散させると、空気のよどみを解消してくれます。
葉を乾燥させて、リースやポプリに、またシューキーパーやサシェを作ってもいいですね。

 
・・・キク科の一年草or多年草   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫ 
逆行に負けない強さ、親交、仲直り

*ハーブの特徴*
よく目にするのは、ジャーマンカモミールと呼ばれる種類で、
小菊のようなかわいらしい花をつけます。
花の中心部の黄色い部分は、中が空洞になっていて、揉むと甘いリンゴのような香りがします。

ローマンカモミールと呼ばれる種類は、花の中心部の黄色い部分が詰まっていて、
花と葉の全草にリンゴのような香りがあります。
ローマンカモミールは、一年草ではなく多年草になります。

カモミールは古くからある植物で、ヨーロッパでは家庭の常備薬として栽培されてきました。
花の部分を乾燥させて、ハーブティーとして飲用し、その薬用効果を利用してきたそうです。
耐寒性があり、丈夫で用土を選ばない植物で、初心者にも容易に栽培ができます。

*ハーブの利用法*
花の部分を利用して、生のままでも乾燥させても、おいしいハーブティーが楽しめます。
リラックスできて、整腸作用があるといわれています。

乾燥させた花を袋に入れて入浴剤として使うと、体の芯まで温まるハーブバスを体感できます。
ポプリにして、小物やリースに利用することもできます。
濃いめに出したハーブティーの残りをリンス剤として使うと、黒髪にツヤを出す効果があります。

 
・・・シソ科の一年草   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫  好意、好感、困難に打ち勝つ

*ハーブの特徴*
スパゲッティでおなじみのバジリコ、バジルをイタリア語で呼んだものですね。
日本には、江戸時代に中国から薬草として入ってきたハーブで、
和名を目箒(目を掃除する箒)というそうです。
目を洗うために、種子を水につけてできるゼリー状のものを使っていたそうです。

現在では、料理に欠かせないハーブで、特にイタリア料理、フランス料理によく使われていますね。
料理で使われるのは、スイートバジルと呼ばれ、柔らかい葉と、甘みを含む軽い苦みが特徴です。
この香りには、食欲を増進させる働きがあります。

植えるときは、陽当たりのよい場所と、腐葉土をすき込んだ水はけのよい用土で栽培します。
種をまくときは、発芽温度が25度くらいと高いので、春、充分に気温が高くなってからまくか、
早めに植えたいときは、種をまいた鉢の上に、透明なガラスやアクリル板を乗せて暖かくしてやります。

大きくなってきたら、随時摘芯して利用します。
虫も大好きで、よく葉を食べられるので、注意して栽培するようにしなければなりません。


*ハーブの利用法*
花の部分を利用して、生のままでも乾燥させても、おいしいハーブティーが楽しめます。
リラックスできて、整腸作用があるといわれています。

乾燥させた花を袋に入れて入浴剤として使うと、体の芯まで温まるハーブバスを体感できます。
ポプリにして、小物やリースに利用することもできます。

濃いめに出したハーブティーの残りをリンス剤として使うと、
黒髪にツヤを出す効果があります。

 
・・・
シソ科の常緑小低木   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫
 積極的、行動力、活動的

*ハーブの特徴*
タイムも、ローマ時代にはすでに入浴剤としたり、部屋の空気の浄化に使われていたハーブです。
全草に防腐、殺菌などの作用がある香りの成分、チモールなどを含み、
葉には、つんとするような強い香りがあります。

和名をタチジャコウソウといい、日本でも消化器系や気管支系の薬草として、
昔からよく知られています。

コモンタイム、ガーデニングタイム、レモンタイム、オレンジタイムなど多くの種類があります。
植えるときは、陽当たりと水はけのよいところで栽培します。
日本では、梅雨以降に高温多湿で枯れやすくなりますので、
収穫をかねて枝と枝の間を空け、風通しをよくしてやることがコツです。

*ハーブの利用法*
肉料理、魚料理を始め、ほとんどの洋風料理と相性がよいハーブで、
煮込んでも香りが消えないのが特徴です。

香りが強いので、少しずつ入れて量を加減するのがポイントです。
乾燥させるとマイルドな香りになります。

タイムのハーブティーは、口臭を防ぎ、のどの炎症にも効果があります。
ハーブビネガー、ハーブオイルにも合います。
その他にも、このハーブは入浴剤として、ポプリに、染色剤にと用途は多彩です。

 
・・・シソ科の常緑小低木   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫
 家庭の幸福、家庭の徳、家庭的

*ハーブの特徴*
セージは英語名で、フランス語ではソージュ、イタリア語ではサルビアと呼ばれます。
ギリシャ・ローマ時代には、あらゆる病気に効く薬草として使われていたそうです。
現在では、薬用としてよりも、料理に使われるハーブとして有名ですね。

ソーセージの名前は、セージを風味づけに使うことから名付けられたものです。
いくつかの芳香成分が葉に含まれており、葉を指でつまんで香りをかぐと、
苦みのある強い香りがします。

この香りには、気分を落ち着かせたり、強壮や疲労回復の効果があるとされています。

乾燥気味の気候を好みますが、丈夫で栽培しやすいハーブです。

*ハーブの利用法*
肉料理に使うと風味が増し、脂肪分の消化を促進します。
トマト料理やミートソースにも向きますが、なんといってもソーセージをいためるときに少し加えると、
風味が増して断然おいしくなります。

乾燥させた葉やフレッシュな葉を浴槽に入れたハーブバスは体が温まります。
濃いめに煮出した液をヘアリンスとしても利用できます。
リースにすれば、細長い葉と紫の花がとてもお洒落ですてきです。


 ・・・シソ科の多年草   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫  輝き、実質

*ハーブの特徴*
別名をワイルドマジョラムといい、スパイスとして使われるマジョラムの仲間です。
葉を収穫して料理に使います。
イタリア料理、とくにパスタ料理、肉料理、トマト料理と相性がよく、
一振りするだけで不思議なくらいイタリア風の味に変えてくれます。

乾燥した土地や湿り気の多い場所でも育つほど丈夫なハーブです。
種をまいてもよし、挿し木、株分けでも簡単に根付きます。

*ハーブの利用法*
葉にはミントに似た爽やかな芳香があります。
生のまま使うよりも、乾燥させて使った方が生臭さがなくなって利用しやすくなります。

スパイスとして、肉料理、トマト料理、パスタ、ピザなどに使うと風味を添える事ができます。
このハーブの花は、ドライフラワーにしても部屋の空気を変えてくれます。



 ・・・シソ科の常緑小低木   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫  追憶、思い出

*ハーブの特徴*
ローズマリーは聖母マリアのシンボルフラワーの一つだそうです。
教会では、マリアのバラともいわれるこのハーブをお香としてたく習慣があったといいます。

茎がまっすぐに伸びる直立性のタイプと、茎が横に伸びたり垂れ下がったりする匍匐性の
二通りのタイプに分かれます。
いずれも、葉に強い芳香があり、肉料理に合います。

葉の成分には、殺菌、酸化防止、脂肪の燃焼などの作用があります。
陽当たりと水はけさえよければ、土質は選ばず、栽培は簡単なハーブです。

*ハーブの利用法*
葉は生のままでも乾燥させてもよく、魚介料理、肉料理の臭み消しや風味付けに使います。
乾燥させた葉で作ったハーブティーは、消化不良、風邪のひき始めや頭痛に効果的です。

「若返りのハーブ」とも言われ、入浴剤にすると、肌を艶やかにして、記憶力を高める効果も
確認されています。

葉を濃いめに煮出して作る浸出液は、黒髪のリンスとしてもぴったりです。
もちろん、ポプリやリースにしても利用できます。




 ・・・キク科の一年草   

◇ハーブ花言葉◇ ≫≫  可憐な愛情、健康、嫉妬、友情

*ハーブの特徴*
日本では、八重咲種をはじめさまざまな園芸品種が親しまれています。
南ヨーロッパの原産ですが、歴史が非常に古く、古代ギリシャ時代よりも以前から、
インド、アラブでその薬効が利用されていたと言われています。

薬用のハーブとして最も利用価値のあるものの一つで、葉も花も利用できます。
葉や花の成分は、消化促進、胃炎などに効果があるとされています。
寒さにも強く、陽当たりさえ確保すれば、用土も選ばないハーブです。

*ハーブの利用法*
皮膚の収れん、抗菌、抗炎症効果を利用するには、乾燥させた花弁を一握りほど洗面器などに入れ、
上から熱湯を注ぎ、立ち上る湯気を十分くらい顔に当てます。

乾燥させた花で作ったハーブティーには、発汗、解熱作用があり、
風邪のひき始めに飲むと効果的です。
風呂に入れてハーブバスとして利用すれば、疲労回復の効果もあります。


ほんの一部のものを除いて、ハーブは栽培が容易なものが多いので、
もっと積極的に自然な形でハーブを日常生活に取り入れていって
ハーブなガーデニングライフをエンジョイしていただきたいと願っています。


  
  



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