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         夏の花物語

                                                                 夏の花 スイレン

をもっと楽しみましょう!
と声を大にして叫びたいと思います。
街の園芸店でも、ホームセンターのガーデニングコーナーでも、
夏の花の時季になると、ガラーンとして閑古鳥が鳴いています。
寂しい限りです。

「夏のくそ暑いのに、土いじり何かやっていられるか!
花どころではない!」ということなんでしょうか。

でも、園芸店でも、ホームセンターのガーデニングコーナーでも、
涙ぐましくも、夏の花たちをいっぱい仕入れて、
ガーデニングファンの来店を待ちわびているのです。


夏の花は、もちろんいっぱいあります。
初夏はもちろん百花繚乱ですし、暑い夏の盛りでも、
現在では外国からの輸入と進歩する品種改良によって、
春夏秋冬、一年を通していろんな花を楽しむことができます。
ガーデニングファンは、夏だから暑いなんぞといっているヒマはありません。
夏でも汗をだらだら流しながら、かわいい花の手入れにいそしむべきです。

夏の花は強い花です。
強烈な陽差しや、少々の水切れでへこたれていては、
夏の花は子孫を残すことはできません。


とはいうものの、小さな植木鉢の中の世界ですから、
やはり、水切れは草花たちに致命的なダメージを与えてしまいます。
夏の花たちにはたっぷりの水やりが必要、とガーデニングファンは心がけるべきです。
花によっては、朝晩2回の水やり、さらに、腰水が必要になる花もあります。

人間たちも、夏にはたっぷりと水分補給をしていますよね。
水やりをしてしばらくしたあと、鉢を持って上下に揺すると、水がザザッと落下します。
水やりをすると、土の間の空気と一緒に水も鉢底から流れ出ますが、
鉢の下の方五分の一くらいには、表面張力を張った水が残ります。
これを停滞水といい、植物の根はこの停滞水に溶け出した元肥の栄養分を吸収しています。


            ヒマワリ
    

でも、夏の花たちも梅雨が明けて暑い夏場は、半日陰に移してやりましょう。
「半日陰」って何のこと?とお思いの方も多いのではないでしょうか。
ガーデニングや花の本などにも、よく「半日陰」という言葉が出てきます。
分かったようで、何かはっきりとは分からない言葉ですね。


あるまじめな方が、「半日陰で育ててください」といわれて鉢植えの花をいただいてきました。
大事ないただき物ですから、厳密に「半日陰」を守ろうとしたあまり、
鉢の半分は陽当たりで、半分が日陰になる場所において育てたそうです。

当然、太陽はずっと動いているわけですから、一日中、花の鉢を動かしていなければなりません。
とうとうネを上げて、私にはこういった花はとても育てられませんから、
といただいた先に花を返しに行ったという、笑うに笑えない実話があるくらい罪な言葉です。


「半日陰」とは、午前中あるいは2、3時間だけ朝日が当たり、
午後は日陰になるような場所、と考えればいいんですね。
また、一日中日陰でも、木漏れ日が射すとか明るい日陰の場合は、
やはり、広い意味では「半日陰」と考えてよいと思います。
寒冷紗やヨシズで覆ってやれば、立派な「半日陰」のできあがりです。

このサイトを見ていて、「我が家には半日陰はいっぱいあるけど、
陽の当たる場所がないや!花を咲かせるなんて無理だ」とおっしゃる方もご安心ください。
「半日陰」しか期待できない家庭でも、花に囲まれた立派なガーデニングライフが遅れますので。
詳しくは、”日陰でも趣味の園芸”のコーナーをご覧ください。







          アサガオ                    キキョウ                    サマーブーケ                 ニチニチソウ


夏の花はいいとして、夏場の辛いものに雑草取りがあります。
雑草の生命力にはお手上げです。夏の花の宿敵です。

駐車場など、アスファルトを敷いて雑草のことなど忘れていると、
アスファルトを持ち上げて雑草がはびこってきたりします。
やっと除草剤で枯れたと思って安心していると、夏の草花たちの間から不死鳥のように何度も再生してきます。

雑草の生えないようにするには、植え替えのときに使う用土に、沸騰したお湯をかけてやります。
つまり、雑草の種を殺してしまうのです。
でも、雑草の種はどこからともなく飛んできて、また生い繁ってしまいますけどね。

雑草の種は土の中で埋もれていても、種によっては、数十年も数百年も生きていて、
環境が変わったとたんに一斉によみがえるといいます。(しぶとい!)

また、花を植えた鉢の用土の上に富士砂や化粧砂のようなもので覆ったり、
バークチップなどをのせて日光を遮断してやると、見た目はきれいですし、
雑草は眠りについたままで芽を出すことはありません。
すっきりしたまま花を楽しむことができます。


す な ほ に 咲 い て 白 い 花 な り   (種田山頭火)


夏の花たちはけなげです。暑い夏でもガーデニングに休みはありません。




    

サルビアは日本では一般的に、一年草の花として扱われており、
毎年春に種をまいて増やします。でも元来は、多年生の低木なんです。

中国の昆明で、ホテルの一角に、人の背丈ほどに大きく育ったサルビアが、
株一面満開に赤い花を咲かせていたという文章を見たことがあります。
冬暖かい地域では、このように年を経たサルビアの木があっても不思議ではありません。


この他にも、なじみ深いプリムラ・マラコイデス、ニチニチソウなどの花も、
日本では、一年草の花として扱われていますが、
冬期間中、暖かい場所でうまく管理すれば、多年草として毎年楽しむことができます。


  




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