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      冬の花物語
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」、皆さんは何が思い浮かびますか?
しばらく考えても、冬の花なんて全く思い浮かばない
という人も多いことでしょうね。
「そうだ、園芸店に行けば洋ランの花がいっぱい
咲いていたな!」という人もいるでしょう。

園芸店では、冬でも洋ランの花に限らず結構たくさん
見られますね。
しかし、園芸店で売られている花は、栽培を調節して
時期をずらしたものが多く、冬の花というには
抵抗があるものも多いですね。
また、外国産の花なら立派に冬の花といえるものが
ありそうですね。

サザンカ、ツバキ、チャ、ヒイラギなど、木の花は冬でも見られます。
全国的に寒い日本では、自生の草本で冬の花というのは、ごく限られているようです。
まして、北国では雪が降れば、大地は雪で覆われてしまうのですから、
地面に生える花たちには冬の開花はあまりにも厳しすぎる条件です。


                                                                                           ビオラ
それなのに、「冬でもガーデニング?」
そうです。ガーデニングファンは、冬だからといって休んでいる
ヒマはありません。
夏の花物語でもいったように、もちろん冬でも楽しめる花は
結構あるのです。

でも、さすがに種類は少なくなってかたよってきます。
だからといって、ガーデニングファンはストーブの前で丸くなっていては
いけません。


冬には、今年楽しませてくれた一年草の花は枯れてなくなり、
宿根草の花もほとんどの場合、地上部を枯らして休眠します。
休眠とはいっても、死んだわけではありません。
冬でも、もちろん根は生きているのです。
(ここが非常にたいせつなところです)

どうしても、花の地上部がなくなってしまう冬は、
鉢は並んでいても気持ちがおろそかになってしまいます。
冬のガーデニングの難しいところですね。

冬場はついつい水やりを忘れて、何日もほったらかしになってしまうんですね。
休眠とはいえ、根は生きているわけですから、少しは水を必要とします。
では、冬の水やりはどれくらいやればいいのか?


                                                            
        プリムラ・マラコイデス
風が吹き続ければ、鉢の土はすぐ乾いてしまいます。
まして、素焼鉢や駄温鉢なんかだとなおさらですね。
真冬には、表面の用土が乾いてから、1日くらいたってから
やればよいでしょう。
ただし、ちょろちょろっとではなく、鉢の底から流れ出るくらい
たっぷりとです。


冬の終わり、春も間近になると、そろそろじっとしていられなくなって、
土の中で芽をもたげてくる花たちが出てきます。
その頃になれば、鉢の表面が乾いたら、すぐにたっぷりと
やらなければなりません。

冬は水やりの時間も考えなくてはなりません。
暖かい地方ですと、春秋と同様に、朝活動し始めた頃にやればいいんですが、
寒い地方ですと、そういうわけには生きません。
寒い地方では、気温が少し上がってくる、10時から昼前にかけてやるのが最適です。



ガーデニングファンには、冬の楽しい?作業が待っています。
皆さんは1年間のガーデニング計画をたてたことがありますか。
寒い冬の間に、コタツに入ったり、ストーブに当たったりしながら、
一年間の大好きな花の変遷を思いめぐらせるのです。
まだ何もない冬の間に、ガーデニング計画をあれこれ考えるのは、ほんとに楽しいものですよ。

まず、庭であれば、どこにどんな花を植えるかを考えます。
一年草が枯れて空いている場所をどうするか。
宿根草は今のままでよいか。
移動するならどこに移植するか、などと思いめぐらせます。

鉢植えで花を楽しんでいるガーデニングファンは、空いた鉢に
何を植えるか、今年の花は種をまくのか、苗で買うのかなどというように、いろんなことを、不要になったノートでも使って、
図にしたり、表にしてみたり、何度も書き直していると時間のたつのを忘れてしまいます。

もし、まだやったことがないというガーデニングファンは、
この冬からでも実行されることを強力におすすめします。
だって、たいせつな夢をプランニングしているのと同じなんですから、とっても楽しいですよ。






                          

冬ですので、土の話をしましょう。
植物は土の中で生育しますので、植物の生長には、土(用土)が大きく関わってきます。

園芸の本を見ますと、必ず土の「団粒構造」という言葉が出てきますね。
土の役割は、植物の体を支える他に、水分、養分及び酸素の供給という三つになります。

その三要素の供給には、通気性と保水性(水持ち)のある用土が最適です。
土が豊富に養分を保持して、バランスよく植物に供給するには、
毎年、完熟堆肥や腐葉土などの有機物を入れるのが最も効果的です。

土の通気性と保水性は、土の中のすき間に大きく関係してきます。
粘土のような土は、保水性はあっても、通気性は望めません。
砂のような用土では、保水性に欠けてしまいます。

これらに比較して、団粒構造の土は、土の中に適度なすき間がありますので、
通気性と保水性の両方を満たしていて、理想的な土といえるのです。


園芸店で販売されているガーデニング用土も、これらの要素を考えてブレンドされています。
ただし、安売りされている用土は、全く無視して作られていると思った方が無難です。

自分で用土を作るときは、赤玉土の小粒に腐葉土を7対3の割合で混合します。
赤玉土は、2、3o目のフルイにかけ、細かいミジンを抜いて使うようにします。

腐葉土はよく調べて、完熟したものを買い求めます。
未完熟のものは暖かくなると、土の中で発酵して根を傷めてしまいます。

このブレンドした用土で、ほとんどの園芸植物をまかなうことができますよ。
どんな植物にも、それぞれに適した用土があります。
用土は大変大事な役割を担っていますので、ケチらずによい用土を使うようにしましょう。


(種田山頭火二首)

笠 へ ぽ っ と り 椿 だ っ た

あ す は お 正 月 の 一 り ん ひ ら く







トップページに、ガーデニングブームと書きました。
しかし、江戸時代にも、江戸の市中では大変な園芸ブームがわき起こったようです。

最近では、「コンテナ」などは当たり前になっていますが、
江戸時代の庶民が暮らす長屋でも、すでに木製のコンテナが取り入れられて、
草花を観賞する習慣が始まっていたようです。
熊さん、八つぁんたちの暮らしていた下町の長屋にも、
コンテナ栽培の草花が並んでいたなんて、考えてみただけでも楽しくなってきますよね。

                                                                                          雪割草
また、江戸時代は、園芸植物の品種改良もさかんに行われていたようです。
こんなものまで?と驚くような植物や、珍奇なものまで改良されて
いたようです。


中国から渡来のキクやシャクヤクをはじめ、国産の野生植物からも
ハナショウブなどが、サクラソウ、フクジュソウ、雪割草などは、
数十から数百種類の改良品種を生み出しています。

現在も広く親しまれているドクダミの八重咲種や斑入り葉種なども、
すでに江戸時代に作られていたなんて、
ブームの広がりと研究熱心さが伺われて驚きますね。


  




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